「管理人みなみ」による「超個人的」音楽アプリ　サブスクリプション　配信アルバムレビュー　＃43 モルモットラボ／キュウソネコカミ

モルモットラボ／キュウソネコカミ

配信開始日：2021年1月13日

収録曲

1.3minutes
2.おいしい怪獣
3.御目覚
4.囚
5.薄皮
6.シュレディンガー
7.ぬいペニ
8.シャチクズ (2020 ver.)
9.ポカリ伝説

超個人的「全体レビュー」

昨年1月に発売された『ハリネズミズム』に続き二作で一対となるコンセプトアルバムの二作目『モルモットラボ』。映画『三大怪獣グルメ』主題歌「おいしい怪獣」インディーズ時代の名曲「シャチクズ」のリミックスバージョンを含む全9曲収録。前作では”原点”と”夢”を表現した彼ら、”挑戦”と”実験”と銘打ち、彼ららしい暑苦しいまでの社会風刺とあるあるネタはそのままに、ロックやパンクをベースにアコースティックな曲まで、楽曲的には様々な曲へ挑戦している。私の勝手ランキングではあるが超個人的BEST3に残念ながら入れなかったが「シュレティンガー」「ぬいペニ」なんかはまさに実験的であり、こんなしっかりと本格的な事も出来るんだと言う新たな発見もあり非常に面白い。最後にくる「ポカリ伝説」もバカバカしくも”らしく”て良い。頭にこびりついてしまうほど言いたいことを連呼するキュウソネコカミ。奇しくも10周年で”ねずみ”年と言う奇跡的だった昨年1年をコロナと言う予期しない出来事によって不完全燃焼に終わってしまった彼らだが、今年は今作『モルモットラボ』を引っさげ、必ずや昨年のリベンジをしてくれる事だろう。

超個人的「BEST3」

No.1：1.3minutes

今作で最もキュウソネコカミらしく社会風刺、コロナ禍でのライブハウス愛を歌っている曲。そう、演者も客も早くコロナが終息し、通常のライブが行われるのを待ち望んでいるんですよね。変な話ですが”三密”が待ち遠しい。ダジャレ（韻を踏んでると言ったほうがいいかな？）ではあるがタイトル通り”三密”＝”三分”ぴったりで終わるのも”らしく”ていいですね。

No.2：4.囚

今までの自身のイメージを壊すかのような新しい試みを感じられる曲ですね。ぱっと聞くとキュウソネコカミだとは思わないようなLimp Bizkitしかりラップメタルの要素をふんだんに盛り込んだ感じが逆に今新鮮で面白いです。

No.3：2.おいしい怪獣

今作唯一のシングル曲にして映画「三大怪獣グルメ」のタイアップ曲。ハードロックのようなアプローチで始まりつつ、そこから怪獣の連呼。ポップでキャッチーなメロディとシンセがいい味出していてかなり完成度高いです。かーいーじゅうー！