「管理人みなみ」による「超個人的」音楽アプリ サブスクリプション 配信アルバムレビュー #50 Billow/須田景凪
Billow/須田景凪
配信開始日:2021年2月03日
収録曲
1.Vanilla
2.飛花
3.刹那の渦
4.Alba
5.veil
6.Carol
7.メメント
8.MUG
9.迷鳥
10.風の姿
11.MOIL
12.はるどなり
13.welp
14.色に出ず
15.ゆるる
超個人的「全体レビュー」
ベッドルームから世界へ。代表曲「シャルル」が1億回再生を突破するなどボカロP”バルーン”として名実共にトップを走っている彼自身が歌う”須田景凪”名義としてのメジャー1stフル・アルバム。タイアップ曲「MOIL」「veil」「はるどなり」「Alba」「carol」「ゆるる」を始め、香取慎吾への楽曲提供で話題となった「welp」のセルフカバーバージョンを含む全15曲収録。 まず最初に言っておこう「これが売れない理由がない」というのが失礼ながらも私の率直な意見だ。元々スタジオミュージシャンを目指していたドラマーらしく生音にこだわったドラム曲が多いが、実にバンドサウンド溢れる歌モノから、打ち込み感満載の4つ打ちサウンドまでその非常に多彩な楽曲で、同じ人物が作ったとは信じられないほど飽きのこない仕上がりになっている。特筆すべきはボカロ世代はもちろんだが、40代を超えてくる世代をも納得させられると思われる”桜井和寿”を彷彿とさせる説得力のあるその掠れたロックな歌声だろう。さらに作詞・作曲・編曲の全てを手掛け、音源制作からレコーディングまですべてを一人で行ってしまうのだから末恐ろしい。その楽曲からも歌声からも溢れ出る才能は貴重な存在。米津玄師、YOASOBI、等々ボカロ文化から飛び出し爆発的に世に出てきたアーティストは多数存在するが、須田景凪、彼もまた今後その頂に名前を刻む存在になるのは間違いないだろう。
超個人的「BEST3」
No.1:15.ゆるる
映画の主題歌にもなっているバラード曲で、逆回転風サウンドやストリングスを多用したオーケストレーションが素晴らしい。ファルセットも使い情熱的に歌い上げる歌声もいいですね。映画館で号泣する人が続出するんじゃないでしょうか。ピアノは左耳からアコースティックギターは右耳からというのもこの曲に対する彼のこだわりが感じられます。
No.2:4.Alba
今作の中ではそんなに多くはない打ち込みによる4つ打ち曲のうちの1曲。もちろん生による楽器も入れてはいるでしょうが、その徹底した打ち込み曲というスタンスが、明らかなバンドサウンドものとの住み分けがされており心地いいですね。キックの音や途中ローファイにするところなどツボを押さえた作りが非常に気持ちいいです。
No.3:5.veil
ポルカドットスティングレイを彷彿とさせるクリーンカッティングのはねたギターや畳み掛けるベースが気持ちいい曲ですね。やはりアニメの主題歌ではあるので尺やサビ始まりといった要素はしっかり押さえてあり、頭から離れないサビのループがいい感じです。
音楽アプリ無料版 掲載有無
Amazon Music:有
Spotify:有(但し曲順リストなし)
AWA:有(全曲)
YouTube Music:有(全曲)
LINE MUSIC:有(全曲)
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