「管理人みなみ」による「超個人的」音楽アプリ　サブスクリプション　配信アルバムレビュー　＃58 SKA=ALMIGHTY／東京スカパラダイスオーケストラ

SKA=ALMIGHTY／東京スカパラダイスオーケストラ

配信開始日：2021年3月03日

収録曲

1.Salvation Ska
2.9
3.Great Conjunction 2020
4.ALMIGHTY～仮面の約束 feat.川上洋平
5.JUMON feat.アイナ・ジ・エンド(BiSH)
6.会いたいね。゜(゜'ω'゜)゜。 feat.長谷川白紙
7.Together Again
8.仮面ライダーセイバー
9.This Is My Life
10.多重露光 feat.川上洋平
11.A Touch Of Spring
12.倒れないドミノ
13.(Everybody is a) SUPERSTAR
14.Ribbon feat.Moral Distraida

超個人的「全体レビュー」

スカフレイムスを日本におけるスカバンドの創始者とするならば、そのスカをお茶の間にまで広めたのは間違いなく今年で結成36年、東京スカパラダイスオーケストラ（以下スカパラに略）であろう。フェスでは彼らとコラボしステージ上を彩る光景は定番の演出と化し、もはや私なんかでは役不足、説明不要、音楽好きなら誰もが知っている、そんなスカパラの23枚目のアルバムである。スカパラといえばインスト曲とバンドメンバーによるボーカル曲、ゲストによるボーカル曲が混在しているのが特徴だが、今回のランキングに関してはボーカル曲に焦点を当てて紹介している。あくまでインスト曲が優れていないわけではないのでご了承いただきたい。今作では仮面ライダーセイバーの主題歌3曲のうち2曲のボーカルを［Alexandros］の川上洋平が占めており、そのイメージが若干強めだが、他にもアイナ・ジ・エンド(BiSH)や長谷川白紙といった最近話題のアーティストともしっかりとコラボしており、有名アーティスト+スカパラといった王道の歌もの路線は今作でも健在である。オーソドックスなオーセンティックスカからジャズ、レゲエ、はたまたスカコアまでありとあらゆる年代の音楽を取り入れ、そしてオマージュしている遊び心は、大人の余裕と王者の風格すら漂わせる。無事世の中が平穏を取り戻した頃、このアルバムを引っさげ様々なアーティストとコラボしてフェスの会場を席巻しているスカパラの姿が今から目に浮かぶようである。