「管理人みなみ」による「超個人的」音楽アプリ　サブスクリプション　配信アルバムレビュー　＃6 TOKYO SINGING／和楽器バンド

TOKYO SINGING／和楽器バンド

配信開始日：2020年10月05日

収録曲

1.Calling
2.Ignite
3.reload dead
4.生きとしいける花
5.月下美人
6.Sakura Rising with Amy Lee of EVANESCENCE
7.ゲルニカ
8.Tokyo Sensation
9.オリガミイズム
10.宛名のない手紙
11.日輪
12.Eclipse
13.Singin' for…
14.ロキ

超個人的「全体レビュー」

先行で発表されていた「Ignite」「Singin' for…」、アメリカのグラミー賞バンドEVANESCENCEのボーカルAmy Leeをゲストに招いた「Sakura Rising with Amy Lee of EVANESCENCE」を含む約2年半ぶりとなる通算6枚目にして4枚目のオリジナルアルバム。和楽器バンドといえば1stアルバムの「ボカロ三昧」が印象にある人が多いと思うが、エイベックスから発売していた前作までと比べその呪縛を解きつつも融合。ユニバーサルミュージックとのグローバル契約でリリースされた本作はバンドとしてより攻撃的かつメタルなサウンドになっており、このアルバムのコンセプトである「困難や逆境に負けない力、諦めない強さ、そして、何度でも立ち上がる勇気を…」を見事に体現しているのではないであろうか。全体的にヘヴィな曲が多い中、「オリガミイズム」「Singin’ for…」といったらしさ全開のPOPな曲やボーカル鈴華ゆう子の詩吟師範としての実力が堪能できる「Eclipse」等、実に多彩な楽曲。また、デジタル配信版限定曲として14曲目に久しぶりのボカロ曲である『みきとPの「ロキ」』を収録。和と洋の融合、唯一無二の完成形がここにはある。

超個人的「BEST3」

No.1：7.ゲルニカ

メタルでヘヴィなリズムから始まる疾走感のある和洋折衷サウンドが心地いい曲。サビの和音階、ヨナ抜き音階で一気に和楽器バンドらしさ全開でPOPになる点もポイントでとても気持ちがいい。この曲を聴くとやはり我々は根底に和楽器が染み込んでいるんだと感じさせてくれる曲ですね。

No.2：2.Ignite

跳ねた感じのメタルサウンドがニューメタル・ラップメタルを通ってきている私には、どストライクな音でいい感じ。Aメロでのラップといい、リスペクトをとても感じる1曲です。早弾きなギターソロもいいですね。サビになると鈴華節全開って感じのPOPなメロディーがずるい（笑）

No.3：14.ロキ

最初この曲を聴いた時思わず「マジか」と声が漏れてしまうほど今までのイメージを壊した傑作。この曲のためだけにこのアルバムをゲットしてもいいとも思える1曲です。カバー曲とはいえまさかの和楽器バンドがファンク・ロックですよ！これをライブでやられたらノリノリで踊る人たち続出でしょう。やっぱボカロ曲と和楽器バンドは相性がいいですね！