「管理人みなみ」による「超個人的」音楽アプリ　サブスクリプション　配信アルバムレビュー　＃12 S.A.L／KYONO

S.A.L／KYONO

配信開始日：2020年10月21日

収録曲

1.S.A.L
2.STUCKED SYSTEM
3.THE WAY feat.Kj(Dragon Ash)
4.STAY GLOW feat.TAKUMA(10-FEET)
5.DRIVE
6.WIPE OUT
7.IN THE MORNING
8.SAILING THE LIFE
9.PHASE
10.WONDERFUL WORLD
11.THE WAY (KYONO Ver.)
12.STAY GLOW (KYONO Ver.)

超個人的「全体レビュー」

ミクスチャーロック、デジロックの日本における元祖と言われるTHE MAD CAPSULE MARKETSのボーカリストKYONOによるソロ名義、約2年ぶりのセカンドフルアルバム。ヘヴィなデジロック曲が多くどちらかというとTHE MAD CAPSULE MARKETS、WAGDUG FUTURISTIC UNITYの延長線上に感じられた前作「YOAKE」。今作では序盤こそ挨拶がてら、これが聴きたいんだろと言わんばかりの超高速のデジロック曲で始まるものの、そのデジロック感は徐々に減っていき後半になるにつれてより生々しい音になってくる。一度聞けばこれとわかる突き刺さるようなKYONOのデスボイス、ヘヴィな楽曲、フィーチャリングアーティストにDragon AshのKjと10-FEETのTAKUMAを迎え、ミクスチャーロック、ヘヴィミュージックの源流は残しつつも、メロディをしっかり聴かせるようなゆったりとした曲もあったりと生の楽器の音へのこだわりを強く感じる。アルバム全体として楽曲は非常に多彩で、これがKYONOによる令和版ヘヴィミュージックへの回答だ。

超個人的「BEST3」

No.1：6.WIPE OUT

ヘヴィなギターとラップ調の歌始まり、はいイントロからすでに大好物です。転調、変拍子、ブラストビートからの2ビートとこれでもかと畳み掛けるようなヘヴィな展開がかっこいい。そのあと続く爽やかなサビも心地がいいですね。間違いなくライブで盛り上がる曲です。

No.2：1.S.A.L

アルバムタイトルにもなっている今作のリード曲。超高速デジロックなこれぞKYONOといった感じの曲。本人は色々やりたい事であふれているだろうし、この人はこうといった固定概念を決めつけたりしたくはないですが、正直なところ私はこういったテイストのデジロックが大好物ですし、もっとこの手の曲が聴きたいです。

No.3：7.IN THE MORNING

THE MAD CAPSULE MARKETSのノーマルライフを思わせる、クリーンでどことなく哀しげな感じで始まり、語りかけるようなAメロが印象的でサビになるにつれて激しくなっていく激情型の曲、このアルバムの中ではひときわ異質ながらもどこか惹きつけられるのは、私が4 PLUGSを好きだったからかもしれないですね。