「管理人みなみ」による「超個人的」音楽アプリ サブスクリプション 配信アルバムレビュー #38 synonym/パスピエ
synonym/パスピエ
配信開始日:2020年12月09日
収録曲
1.まだら
2.Q.
3.現代
4.SYNTHESIZE
5.プラットホーム
6.oto
7.真昼の夜
8.Anemone
9.人間合格
10.tika
11.つむぎ
超個人的「全体レビュー」
結成10周年を経て、前作『more humor』から約1年7か月ぶり通算6枚目のフルアルバム。MBSドラマ特区『ホームルーム』のエンディング主題歌「まだら」、シングル曲「真昼の夜」「SYNTHESIZE」含む全11曲を収録。 なんとも形容しがたいジャンルではくくれないバンド、パスピエの魅力がギュッと凝縮され静かなる爆発を起こしている今作はまさに変幻自在、ロックでありシティポップでありニューウエーブでありプログレである。古臭いのかと言われればそういうことではなく、ボーカルにオートチューンの様なエフェクトを多用している点などは現代のボカロ曲などの影響も感じられる。そういったジャンル以外にも「Anemone」のアウトロ「つむぎ」のイントロあたりがそうなのだが最も古くはクラッシックまでをも現代風にアレンジしておりなんとも形容しがたい唯一無二の魅力を感じさせる。淡々とあまり抑揚を付けず歌う印象のあるボーカル大胡田だが、今作ではそのイメージを覆すほどではないがその声は多彩な表情を見せてくれる。難解なリズム、複雑なメロディーを独特のセンスで最終的にはポップに仕上げるパスピエの魅力十分な今作は結成10周年を経た彼らの最高傑作といって良いだろう。
超個人的「BEST3」
No.1:2.Q.
今作の中では少し異彩を放つロックでパンクな曲。疾走感のあるバンドサウンドにメロディーラインとこの曲はまさにバンドでやる意味のある曲だと思います。ボーカル大胡田なつきの作った漫画風アニメーションのオフィシャルMVもとても印象的ですね。
No.2:1.まだら
逆回転風サウンドにサンプリング的な手法、レコードの針のノイズをあえて入れているなど古臭さを”あえて”ふんだんに入れているところがいいですね。淡々と歌うボーカルラインも壊れた人形の様であえての演出でしょう。それと対照的に動きまくる太いベースラインが印象的な1曲。
No.3:10.tika
4つ打ちのビートに和の旋律が絡みあい、なんともオリエンタルな雰囲気を醸し出している曲。随所にYMOからの影響を感じさせる様な展開に思わずグッときてしまいますね。歌い方も他の曲とは少し変えていてモダンで表情豊かな歌い方が良いですね。
音楽アプリ無料版 掲載有無
Amazon Music:有
Spotify:有(但し曲順リストなし)
AWA:有(全曲)
YouTube Music:有(2、4、7曲目のみ)
LINE MUSIC:有(全曲)
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